♪[Notes] from G clef ★━━━━━━━━━━━━━━━━★ 2002.12.6
Notes from G clef
A spoonful of fresh tea leaf brings you favourite time of relief.
http://www.gclef.co.jp/ ★━━━━━━━━━━━━━━━━★ vol.030
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★目次★ ☆彡
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1)ダージリンオータムナル入荷しました
2)鳳凰単叢 宋種について
3)マサラチャイのつくりかた
4)楽屋裏から
5)購読中止、アドレス変更の仕方
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◆◆◆◆◆◆ダージリンオータムナル入荷しました◆◆◆◆◆◆◆
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■No.9 ダージリンオータムナル
ナグリ農園
120g袋 \1,480- 10g袋 \240-
60g缶 \1,050- 60g袋 \1,000-
ティーバッグ5個S缶 \600- ティーバッグ袋入 \480-
中国種のフラワリーなタイプです。華やかな香りを放ち、喉に心地
よい余韻が残ります。美味!
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お買い求めは下記のページから ☆彡
http://www.gclef.co.jp/index.php3?m=tea/monsoon.php3 ☆彡
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■はや師走に入りました。毎年思うのですが、11月中旬から、12月
の初旬にかけては、特に季節が駆け足で移り変わって行くような気
がします。ついこの間まで、紅葉を愛でていたのに、終わるや否や
クリスマスシーズンに突入するのでは、先生でなくたって駆け足に
なります。
■ジークレフでも、駆け足の季節にまけず、今年はオータムナルを
この時期にご紹介することができました。今年はナグリ農園。ダー
ジリン地区の中では最も良いお茶を産するエリアのひとつに立地す
る農園です。
■ナグリ農園に至る道をジープでたどるのは、紅茶ファンにとって
は興奮に満ちた時間になります。バグドグラ空港から丘を登ってい
くと、中標高のミリクトン、スーレニ、フグリ農園を経て、ミリク
の街に差し掛かります。さらにぐんぐんと峠道を登ると、左手には
タルボ農園、オカイティ農園。そして右側にはゴパルダーラ農園。
ナグリ農園は、ちょうどその谷の向い側に位置する西向きの農園で
す。ちなみに、そのお隣にはサングマ農園。そしてセリンボン、シ
ーヨック、シャモン農園が同じ谷の上流に連なっています。
■さて、このような恵まれた立地に位置するナグリ農園。私見では、
わりあいセカンドフラッシュ・オータムナルに収穫に恵まれること
が多いところです。とりわけ今年はカップから立ち上る香り芳しく、
花のような風味の良質なオータムナルが収穫されました。
■まず驚いたのは、航空便で到着した木箱を開けたときです。釘で
堅牢に梱包されたフタをあけた瞬間、さわやかな甘い香りが部屋の
中に広がりました。毎年のことと、ひとことでは片付けられない香
りの密度。ひとにぎり手にとって見ると、茶葉も繊細ながらきれい
な緑色を保ち、手にとった茶葉からも、なんともいえず芳しい香り
がまたただよってきます。
■うれしくなってさっそく手元の電気ポットでお茶を淹れたところ、
味もまた香りに劣らず優れたものであることに気づかされました。
滑らかで雑味のない味わい、輝くカップ水色。これはこの紅茶が、
今後さらに熟成して香りを増す可能性を示しています。
■そして、このまろやかみは、ただ天候に恵まれたのみならず、き
ちんとした職人の手によって製茶されたものだということを示して
もくれるのです。ダージリンについては、セカンドフラッシュは将
来の熟成を占う必要があり難しい鑑定技術が必要となるのですが、
この秋摘みに関しては、入荷直後からすでに万全の状態です。
■タイプとしては、中国種の中でも、マスカテルタイプのものと、
フラワリータイプのものに分かれるうち、フラワリータイプに分類
できるでしょう。ここ数年ジークレフでは、オカイティ農園のもの
をご紹介していましたが、今回のナグリ農園も同じ傾向と思ってい
ただければ分かりやすいかも知れません。
■香りは昨年同様十全のでき。ただし、お値段は違います。昨年よ
りぐっと抑え目。ほんと、買い付けてよかったです。ナグリ農園よ、
ありがとう!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆鳳凰単叢宋種について◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■先週ご紹介いたしました鳳凰単叢。おかげさまでご好評をいただき、
早くも同じお客様から2回目のご注文なども頂戴いたしました。あり
がとうございます。
■入荷した八種類、どれも個性豊かでおいしいのですが、宋種のお値
段がとりわけ安いというお声をいただきました。まさにそのとおりな
のですが、これは高価なお茶については特に、リーズナブルな価格設
定を心がけるというジークレフのポリシーに基づくものです。ちなみ
に、ダージリン、アッサムの旬の紅茶なども、おいしいものを気兼ね
なくお楽しみいただくため、同様な価格設定となっています。
■宋種は、宋代からある古茶樹の葉のみを使って製茶したものといわ
れますが、私は個人的には品種としての優越性にほれ込んでいます。
一般に中国人の味覚は、まろやかさと滑らかさを追及する傾向にある
のですが、宋種の香りはひとつの成分が支配的になっているわけでは
なく、いくつもの香りの織り成すハーモニーが魅力となっています。
ひとことで言えば、奥行きのあるお茶ということになりましょう。
■なお、宋種のお茶請けとしておすすめなのは、ナッツ系の甘味の強
いお菓子です。フルーティーな風味と、香ばしいナッツのマリアージ
ュがお楽しみいただけます。宋種に限らず、鳳凰単叢は全般にナッツ
と相性がよいようです。月餅などもよいかも知れません。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆マサラチャイのつくりかた◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■温かいミルクティが恋しくなってきました。ジークレフでも、スパイ
スとアッサムティをセットでお買い求めのお客様が増えています。そう、
マサラチャイをつくるためです。
■マサラチャイは、煮出しのミルクティ、シチュードティ、あるいは単
にチャイと呼ばれたりもしますが、インドの国民的飲料です。つくり方
はいたって簡単。
━━━━━━━━━━━━★用意するもの★━━━━━━━━━━━━
■手鍋
■ミルク 100cc(×人数分)
■茶葉 2g(×人数分)※アッサムかルフナがおすすめ。
■水 100cc(×人数分)
■スパイス (お好みの量)
━━━━━━━━━━━━━★つくり方★━━━━━━━━━━━━━
1)水を手鍋で煮出し、沸騰させる。
2)沸騰したら茶葉とスパイスをを手鍋に入れ、そのまま1~2分煮出す。
3)ミルクを加える。
4)再び沸騰しはじめたら火からおろし、茶漉しを使ってカップに注ぎ
わけます。
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■さて、問題はスパイスの量なのですが、これが不思議なことにどんな
具合でブレンドしても大体おいしくなるものです。インドではチャイの
レシピは家庭の数だけあるといわれています。(文字通りだと数億通り
っていうことになっちゃいますが・・・。)
■強いてポイントを挙げれば、ジンジャーを使うことでしょうか。ジン
ジャーは、ピリッとした心地よい刺激を与えてくれますが、その風味が
ほかのさまざまなスパイスの風味のよいつなぎの役割を果たしてくれま
す。
■ジンジャーには多くの薬効もあります。体の血行をよくしてくれるた
め、風邪のひきはじめにはジンジャーは効果があります。また食欲を増
したり、胃の調子を整えるはたらきもあります。
■ジンジャーのほか、チャイに定番のスパイスとしては、シナモン、カ
ルダモン、クローブなどがあります。これらはともに香りを高めるスパ
イスです。カルダモン、シナモンも風邪に効きます。カルダモンは体を
冷やすといわれることもありますが、これは発汗作用があるためで、カ
ルダモンそのものは体を温めます。
■クローブは鎮痛や、口臭をとる働きもあり、シナモンにまけないくら
い甘い香りを発します。なによりクローブの甘い風味はチャイには欠か
せません。
■ほかにもナツメグや黒胡椒なども、チャイの隠し味に使われます。こ
れらは、スパイスの効能によって分量を加減します。
■なお、牛乳についてひとことコメントしておくと、マサラチャイは低
温殺菌牛乳を使う必要はありません。どうせ煮出しちゃいますから。む
しろ脂肪分が多めのクリーミーなものを使ったり、ちょっと生クリーム
を足したりといった方が、体が温まっていいかも知れませんね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆楽屋裏から◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
■この間、久方ぶりに歌舞伎を見ました。ご存知の方も多いと思うので
すが、銀座の歌舞伎座では、一幕見といって、数ある演目の中のひとつ
だけが見られる仕組みがあるんです。席は4階と少し遠いのですが、数
百円の料金で、数十分から2時間ぐらいの演目を気軽に楽しめる、うれ
しいシステムがあるんです。
■私が見た演目は、「松浦の太鼓」といって、忠臣蔵の吉良上野介のお
屋敷のおとなりに住む御前様の邸宅でのエピソード。赤穂四十七士が討
ち入りをする直前のこと、松浦御前が、誰も吉良邸に討ち入らないのに
気を揉み、浅野の家臣には忠義の士はいないのかと心ひそかに嘆いてい
るのがなんともかわいらしく(お殿様なんですが・・・)、小一時間ほどを
楽しく過ごさせてもらいました。
■12月は、玉三郎を始め、豪華な配役での大歌舞伎となるようです。
銀座でのお買い物のついでに、ちょっと一服するのに、よいかもしれ
ません。(下記は幕見席の料金表です)
http://www.shochiku.co.jp/play/index_kabukiza_0212.html
■さて次号は、アッサムオータムナル入荷のお知らせ、そして諸葛亮孔
明ゆかりのあのお茶のご紹介もしたいと思っています。三国志ファン必
見の方(いるかな・・・?)にも、日本ではあまり知られていないエピソード
をご紹介したいと思っています。お楽しみに。
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紅茶葉専門店[ジークレフ]メールマガジン
【♪[Notes] from Gclef】vol.30
発行年月日 2002年12月6日
発行者 川崎武志
紅茶葉専門店[ジークレフ]
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